DSM-5による診断と用語の説明(第4の発達障害・愛着障害)
発達障害に関する素人ブログも増え、大人のADHDも流行のように増え、昔はこうだった意味が今の診断基準では違った意味になっていたり、行政用語としての発達障害は知的障害を含めなかったり、アメリカ精神医学会のDSM-5と、世界保健機関のICDとで解釈が違ったり、昔は使っていたが、今は違う表現に変わっていたり、用語について混乱している状態が見受けられます。それぞれの用語について詳しく調べてみました。
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発達障害の愛着障害とは(第4の発達障害)
【DSM-5における愛着障害の診断基準の概略】
愛着障害とは、愛着の形成に問題やこじれが生じた状態です。
自閉症スペクトラムの社会性障害や、注意欠如多動障害の多動性行動障害を有する児童において、愛着形成が9歳前後になることは稀ではありません。
また、子ども虐待など、重篤な反応性愛着障害による症状は、発達障害に非常によく似ていると言われ、第4の発達障害と位置づけられています。
反応性愛着障害(RAD)
A,苦痛なときでも安楽を求めない・反応しない
B,他者への交流情動の反応の欠如、陽性の感情を示さない。大人に対する理由のない、いらだち悲しみ恐怖。
C,極端なネグレクト、養育者の頻回の交代。
D,Cの後にAの症状が生じた。
脱抑制型対人交流障害
A,見知らぬ大人に対し警戒の欠如、なれなれしい身体接触、養育者への振り返りの欠如
B,ADHDの特徴に限定されず社会的逸脱行動を含む
C,ネグレクトおよび安定された愛着形成の機会の欠如
D,Cの後にAの症状が生じた
児童虐待ホットライン(フリーダイヤル)
0120-01-7285
(まずは一報、なにわっ子)
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聴覚障害はさまざまな二次的困難を引き起こしやすいと言われています。音声言語の自然かつ十分な入力に制限が起こることから、言語の獲得に遅れを生じやすく、コミュニケーションに齟齬が生じたり、暗黙の了解や言外の意図が読み取れなかったり、注意力や社会性の発達に遅れや偏りを示すこともあります。
2012年の聾学校及び難聴特別支援学級・通級を対象に行われた文部科学省調査では、聾学校小学部在籍児のうち37.4%が学習面や行動面に著しい困難を示すとわかった。
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明らかな眼球の疾患は把握されやすいが、言葉によるコミュニケーションが困難なものや知的障害や重複障害を有するものは見過ごされることが多いので注意が必要です。2009年のオランダの調査では知的障害者の20%、重度および最重度の知的障害者では70%以上が視覚障害を有すると報告されています。
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